10月11月どりのキャベツを作るのは難しい
こすもすでのキャベツの販売は、昨年までは12月から6月まででしたが、今年から10月から6月までとすることができるようになりました。
10月11月にキャベツを収穫するには、6月7月に種を蒔いて苗を育て7月8月に定植します。
暑いさなかですので、植えた途端にしおれてきます。
さらに害虫の被害も甚だしいです。
農薬を使わずに害虫を防ぐには、今までは防虫ネットをかけていました。
しかし、防虫ネットをかけるとトンネル内の温度が上がってしまい生育を害することになります。
そこで今年からは、遮光ネットをかけることにしまた。
これにより害虫防止としおれ防止と同時にできるようになりました。
遮光ネットは、9月には取り外しますが、外した途端に蝶が畑を飛び回り産卵します。
このままほっておいたら、葉が穴だらけになり、商品として出荷できなくなります。
防虫ネットを張っても良いのですが、残暑が厳しい時期に加温してしまうことになります。
そこで今年からは、防虫ネットを張らずにニームオイルとBT剤を散布しています。
ニームオイルは、インドに自生するニームという木の実からとれたオイルです。
イナゴの大群が押し寄せたとき、この木だけ食べられなかったということから、忌避剤として使われています。
BT剤は、バチルス菌いわゆる納豆菌の一種です。
有機栽培に利用可能な生物農薬として登録されています。
この二つを散布することと、手作業による害虫駆除により、10月11月どりのキャベツを栽培できるようになりました。
それでも1/3は、虫害がひどく商品として出荷できないものになります。
しかし、10月11月は野菜の端境期です。
この時期にキャベツがとれるのはありがたいことです。
こすもすのおいしいキャベツを食べていると市販のキャベツは食べたくなくなります。
待ちに待ったキャベツです。
12月になると虫害はなくなりますので一安心です。
また、寒くなることにより甘みも一段と増しさらにおいしいキャベツとなります。